論説文:要約
次の文章を読んで、問いに答えなさい。
山登りのエキスパートは、普通の人が簡単に見過ごしてしまう微妙な空の変化や雲の動き、気温の低下などから、すかさず天候の急変を察知する。また、山道をおおう雑草の乱れや、樹木の表皮に残された独特の傷跡などを見逃さず、周辺に危険な動物がいることを説明できるという。そして、かれの察知したことや説明したことが実際に的中したとき、わたしたちは驚きとともにその説明を理解し、それに納得する。しかし、この種のことは、山登りにまつわる話だけではない。腕のいい大工職人は、手にした木材に数年後どの程度のそりがくるかを、そのつど的確に感じ取りながら適切な削り方、組み方をしている。深い人間関係を観察する人は、表情の変化や微妙な振る舞いのうちに、他人の心情をまざまざとみているらしい。
わたしたちが身につけている常識は、しばしば以上のような深い見解や知恵、あるいは匠の技に圧倒される。【瀬戸 一夫 (科学的思考とは何だろうか:ものつくりの視点)より】
【問い】ー線部「わたしたちが~圧倒される。」とありますが、山登りのエキスパートの場合には、どのようなことに圧倒されるのですか。「普通の人が見過ごす事実から、」という書き出しで、五十字以内で書きなさい。
非常に良い問題だと思います。生徒の皆さん、どのような解答になると思いますか?
要約(まとめ)をする時の手法がわかれば限りなく満点が取ることが出来ます。
解説:解答は後でUPします。
解説です
次の文章を読んで、問いに答えなさい。
山登りのエキスパートは、普通の人が簡単に見過ごしてしまう微妙な空の変化や雲の動き、気温の低下などから、すかさず天候の急変を察知する。また、山道をおおう雑草の乱れや、樹木の表皮に残された独特の傷跡などを見逃さず、周辺に危険な動物がいることを説明できるという。そして、かれの察知したことや説明したことが実際に的中したとき、わたしたちは驚きとともにその説明を理解し、それに納得する。しかし、この種のことは、山登りにまつわる話だけではない。腕のいい大工職人は、手にした木材に数年後どの程度のそりがくるかを、そのつど的確に感じ取りながら適切な削り方、組み方をしている。深い人間関係を観察する人は、表情の変化や微妙な振る舞いのうちに、他人の心情をまざまざとみているらしい。
わたしたちが身につけている常識は、しばしば以上のような深い見解や知恵、あるいは匠の技に圧倒される。【問い】ー線部「わたしたちが~圧倒される。」とありますが、山登りのエキスパートの場合には、どのようなことに圧倒されるのですか。「普通の人が見過ごす事実から、」という書き出しで、五十字以内で書きなさい。
解法の手順
①問題文をしっかり読んで「何を聞かれているのか」「ヒントは何か」、、読み取る→当たり前ですが超基本です。
★「どのようなことに圧倒されるのですか」→受身の言い方を言い換えると「どのようなことが私たちを圧倒させるのですか」となります。因果関係の原因を聞いています。本文4行目から5行目にかけてが近いところですね。
「どのようなことに圧倒させられるのですか」→本文:わたしたちは驚きとともにその説明に納得し、、
ここの文を要約すればいい!そして、ここをどう処理すれば良いのか
★「普通の人が見過ごす事実から、」の書き出し→当然ですが、文中から探す
②要点を集約する場所を探す(今回は書き出しの指示があるので簡単です)
★なんと1行目にある。ここから探していく。
③要約の仕方
★修飾語句を削る→一文の述語を強く意識すると良い(比喩、具体例は要約には含めないから)
例) 私は、あれほど綺麗で明るく輝く流れ星を見たことが無い
「私は流れ星を見たことが無い」という事ですよね?
③抜き出し→指示語がある場合は具体的に書き直す
「かれの察知したことや説明したことが実際に的中したとき、わたしたちは驚きとともにその説明を理解し、それに納得する」
★指示語はありませんが、指示内容が2つ 「かれの察知したこと」「かれの説明したこと」
★何を察知したのか→2行目に「察知」がある ★何を説明したのか→3行目に「説明」ある
ザクッと抜き出して、修飾部分を削って、整えて、、、終わりだ!!
山登りのエキスパートは、普通の人が簡単に見過ごしてしまう 微妙な空の変化や雲の動き、気温の低下などから、すかさず天候の急変を察知する。また、山道をおおう雑草の乱れや、樹木の表皮に残された独特の傷跡などを見逃さず、 周辺に危険な動物がいることを説明できるという。
模範解答
「普通の人が見過ごす事実から、天候の急変を察知したり、危険な動物がいることを説明できて、それらが的中すること」
※ここで指定されている「事実」の中身は、
微妙な空の変化や雲の動き、気温の低下、山道をおおう雑草の乱れや、樹木の表皮に残された独特の傷跡など
削りまくった修飾部分です。それをたった一言で「事実」と纏めています。
もう少し読み込んでみる。
★文中の接続語「そして」「しかし」
「そして」の後ろが前半部分を纏める内容になっています。前半は「具体例」です。具体例は要約に含めないので「そうなんだ、、で、結局は何を言いたいのかな?」って感じで読んでいくと良い。「そして」以降で、指示内容を交えながら纏め上げています。 「しかし」の後ろは後半部分。「、、、、、、、だけではない」という文末。もう一つの具体例がありますよ、、というわかり易いサインです。ここも具体例が続きます。「、、、またか、、、で、結局は何なの?」、、、ここは最後の段落で纏めてあります。というか、これは問題文の-部です。2つの要約部分があって、その1つを「詳しく丁寧に書き直しなさい」という問題だったのかな。
文章は「読む量」では無い。「読み方」が大切だ。
★主題部分の見つけ方は、「文末の書き方」と「書く範囲」
★読み方の秘訣3つ
塾生には徹底指導します!!



-300x2241.jpg?fit=300%2C224)